Monday, 29 August 2011

続アイルランド紀行~キルケニーのエール

昔、シンガポールに短い期間だったが住んでいたことがある。夕方になると、オーチャード通りから少し入ったMuddy Murphyという有名なPubに連日通った。そこで出会ったのが、キルケニー(Kilkenny)というアイリッシュエールであった。ギネスのようにクリーミーで、しかも何とも透明感のある咽喉越しにすっかりファンになってしまった。

日本に帰ってきて忘れていた頃、ある人がそれなら新宿のダブリナーズ(Dubliners)にあるというので時々飲みに行ったこともある。先般アイルランドに行くならと、本場のキルケニーに足を運んでみることにした。首都ダブリンから車で南に100kmほど行った中世の都市、英国人が現地のゲール語を禁止したキルケニー法で有名な町だ。着くなり早速Pubに飛び込み飲んでみた。すると何と水のようでアルコール感が全くないのに拍子抜けした。新潟の酒もそうだが、銘酒はかくの如き純粋なのだ。生憎醸造所は休みで行けなかったが、遥々行った甲斐があった。

ビールやワインは揺れに弱い、こうしてその場で飲むのが一番だ。そう云えば、キリンビールの生麦工場や札幌のサッポロビール工場で飲んだ、出来立てのビールも本当に美味かった。

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