Monday, 22 August 2011

フィンランドの管理人

ビルの管理人のおじさんは、2mはあろうかと思う大柄のフィンランド人だ。一線を引退し、エストニアで不動産を買い、管理方々優雅に暮らしている。国に奥さんがいるらしいが、一緒に住んでいるのは30代のガールフレンドだ。いつも仲良くやっている。

若い時は仕事で日本、中国などアジアにも行ったらしい。そこで覚えたのはフィンランドの高感度だという。外人を見るとアメリカ人をイメージする人が多く、中にはアメリカを敵視している国もある。その点、フィンランドは自然のクリーンなイメージがあるので、それに随分と助けられたという。以来、特にアジアに行く時は背広の胸に国旗を貼り付けるという。少しやり過ぎかと思うが、本人は自信を持っている。

普段は何もすることがないので、昼からビールを飲んだり、趣味のペンキ塗りをやっている。乗っている車もこれ以下ないと思われるボロ車、真冬でもペンキのついたTシャツ1枚で、生活はとても質素だ。ここには、こうして近隣の国から移ってきて余生を送る人が多い。

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