Friday, 19 August 2011

ランシュバージュ

以前勤めていた会社にSさんという先輩がいた。地味な人だったが、「後日談のSさん」と云われ話に必ず落ちが付いた。例えば、病気で入院して居た時に世話になった看護婦さんの話をしていたかと思うと、それから暫くして駅ばったり会ってお茶を飲んだとか・・・。一期一会が1回で終わらないところが凄いなと変に感心したものだった。

ちょっと話は飛ぶが、先月のブログ「夏の白ワイン」でボルドーのランシュバージュ(Chateau Lynch Bages)を紹介させてもらった。その後、飛行機の中で林景一著「アイルランドを知れば日本がわかる」を読んでいたら、何とこのワインはアイルランドからフランスに亡命したリンチ(Lynch)一族の末裔が作っていると分かった。そのため、アイルランド人をもてなす最高のワインだそうだ。正にトリビアだった。そう云えば、伺ったお宅にはアイルランドや英国で良く見られる芝生の裏庭(Backyard)があったのを思い出した。

後日談とは行かないが、点と点が繋がると面白い。因みに本の著者は外交官だけあって話題が豊富で、歴史の解き解しもとても鮮やかだ。是非お勧めしたい1冊だ。

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