ある夏の暑い日、いつものように車庫から車を出していると、誤って車道の反対側に止まっていたお向かいの車にぶつけてしまったことがある。早速お詫びをし、その日の午後に事故証明を書きにお宅に伺った。品のいいマダムが出てきて、怒られることもなく一通りの手続きを済ませた。帰ろうとすると、冷たいものでもどうかと白ワインを勧めてくれた。味音痴の私でも、それはとても美味しかった。お礼を言うと、ウチで作っているのでと一本土産にくれた。見てみると何とあのランシュバージュ(Chateau Lynch Bages)でビックリしたことがあった。お店で飲めば何万円もする代物である。
以来、夏には時々白ワインを飲むようになった。喉の渇きがピタッと止まる。
今週のBBCが伝えるところによると、白ワインとして最高価格の落札が出たという。1811年のChateau d'Yquemで価格は何と£75,000(約960万円)とのことである。因みにこれまでの最高は、1869年の赤のChateau Lafiteで£151,000(約1900万円)らしい。どんな人がどんな目的で買うのか知らないが、空けてみて不味かったらどうするのだろう、と余計な心配をしてしまう。
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