Wednesday, 29 June 2011

テニスと忍耐

私の趣味は長年のテニスだ。特にクラブテニスが好きである。ぶらっと行くといつも顔見知りが居て2-3セットやる。終わってから、他愛もない話をしながらクラブハウスで飲むビールはいいものだ。今まで内外7つのクラブに所属してきたが、東京のホームクラブは何と言っても最高だ。メンバーがいい。そしてシンガポールも居心地が良かった。色々な国の人が交じり合って、いつ行っても仲間に入れてもらえた。

反面、パリのクラブでは色々難儀した。ヨーロッパでテニス楽しむのは思っている以上に大変である。まず予め同程度のパートナーを見つける必要がある。見も知らずの国でこれが中々大変である。そもそもテニスをやらないことには実力が分からないのに、その機会がないのだ。運よくパートナーを見つけた後は、晴れて日時を相談しクラブのコートを確保する。今回も同じ、黙っていても始まらないでの、クラブのHPで自己紹介を出したり、勇気を出してこれはと思う人にアタックしたり・・・。


昔所属していた東京のクラブに年配のイタリア人がいた。彼は著名な人だったが、足が悪かったこともあり、人々はあまり相手をしなかった。ある時、紀伊国屋の本屋に行くと彼の日本語で書いた本が並んでいた。見ると日本社会の閉鎖性をテーマにした本で、テニスクラブもその例外ではないのには参った。そうならない様にもう暫く頑張るしかない。クラブは入り込むまで時間と忍耐が要る。

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