元々は1700年代にロシアのピョートル大帝が奥さんのために作った宮殿である。それまでのロシアは「タタールのくびき」から解放された田舎国家だったが、このままでは駄目だと、時のピョートル大帝がスウェーデンを叩いてこの地に居を構えたのが始まりだった。世にいう大北方戦争(Great Northen War)である。先日ストックホルムの国立美術館で、敗走する「カール12世の葬送」の絵画を見ることが出来た。1つの時代の終焉を象徴した絵で、とても印象的だった。ピョートル大帝は西洋文明に憧れた最初のツァーリかのようだ。ソ連が去った後、瓦礫しか残さないと思っていたが、立派なものもあった。
ミッシュランのガイドブックによると、このカドリオルグ公園は2つ星を得ている。ヨーロッパの並み居る名所旧跡の中にあって、身びいきを差し引いても2つ星はちょっと?と思った。ただタリンで見るところは旧市街とここしかないので、それを配慮してくれたのだろう。因みに同書のバルト版は、各国に星の数を均等配分してバランスを取っている。ミシュランガイドの話をすると長くなるので、またの機会に改めて紹介したい。
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