Thursday, 19 May 2011

春の訪れ

長い冬が終わり、今ヨーロッパは春たけなわである。夏から秋になるのも早いが、冬から春になるのもまた早った。1月から日照時間が毎日4-5分長くなるので、気が付くと3月には帰宅する頃が明るくなっていた。今では日の出が4時40分、日の入りが22時近い。飼っているカナリアが日の出と共に鳴き始めるので敵わない。昔住んでいたパリと比べても1時間は違う。やはりここは白夜の北欧だ。


ところで春の風物詩は何と言っても春の花だ。雪が溶け始めた4月半ばからタンポポ、菜の花のような黄色い花が咲き始める。新緑の絨毯に映えとても美しい。特に近くのKadriorg宮殿の公園は格別だ。そういえば薄緑とクリーム色の組み合わせのアパートが多いのもこのせいかも知れない。そしてイチゴ、5月に入り一斉に露店にイチゴが並ぶ。売っているのは殆どロシア人、1パック200円位で食べきれない程くれる。面白いのはこの国は何でも量り売りが原則だ。肉類だけでなく、野菜、果物、菓子パン1個まで単価が決まっていて、重さで値段を決める。ひょっとしてソ連経済の名残かもしれない。


パリでも5月1日はミュゲ(すずらん)の日で、春の風物詩だった。この日だけは子供も街でミュゲの店を出す。英国のクロッカス、オランダのチューリップ、リトアニアの林檎の花、そして日本の桜…。春は人々に元気をくれる!

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