ところで春の風物詩は何と言っても春の花だ。雪が溶け始めた4月半ばからタンポポ、菜の花のような黄色い花が咲き始める。新緑の絨毯に映えとても美しい。特に近くのKadriorg宮殿の公園は格別だ。そういえば薄緑とクリーム色の組み合わせのアパートが多いのもこのせいかも知れない。そしてイチゴ、5月に入り一斉に露店にイチゴが並ぶ。売っているのは殆どロシア人、1パック200円位で食べきれない程くれる。面白いのはこの国は何でも量り売りが原則だ。肉類だけでなく、野菜、果物、菓子パン1個まで単価が決まっていて、重さで値段を決める。ひょっとしてソ連経済の名残かもしれない。
パリでも5月1日はミュゲ(すずらん)の日で、春の風物詩だった。この日だけは子供も街でミュゲの店を出す。英国のクロッカス、オランダのチューリップ、リトアニアの林檎の花、そして日本の桜…。春は人々に元気をくれる!
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